第1章  暴力の構造
第2章  暴力は許されない
第3章  暴力の責任
第4章  さまざまな気持ちに向き合う第5章  怒りを感じてもいいんだ
第6章  話してもいいんだよ
第7章  アサーティブであること
第8章  自分自身を守る計画
第9章  自尊感情の回復
 

 


第8章

自分自身を守る計画

 

あなたには自分で自分を守る
勇気と知恵と力がある。

あなたには安全に生活する権利があります。
あなたは、暴力を見たり、被害にあいそうになったとき、
自分の身を守るために、考え、判断し、選択する力をもっています。
でも、対処する方法を学んでいなければ、いざというとき自分を守ることはできません。
どのように対処すればよいか練習しておけば、
危険な事態が発生したときや緊急時に、とても役に立ちます。

 

やってみよう!

●安全のための計画を立ててみましょう

もし、あなたに危険が迫ったとき逃げる安全な場所はありますか。いくつか書き出してみましょう。そこへ行くために、持って行くものや、どのような方法で行くかを考えてみましょう。信頼できる親戚や友人、近所の知り合いの名前と電話番号を書きだしてみてください。
●安全のための計画を立ててみましょう
身体的な暴力から身を守るために、110番通報もできます。緊急の場合に警察に電話をかけようとしても焦ってしまうので、あらかじめ電話をかける練習をしてみましょう。
 ◆ はっきりと大きな声で話す(安全な場合にだけ大きな声で話す)。
 ◆ 電話をした理由、自分の名前、住所と電話番号、暴力の起きている
    場所を必ず伝える。
 ◆「お願い、早く来てください!」など、目的をはっきり言う。
   時間がある場合は、その他に必要なことがあるかどうか聞くこと。

 

◆相手の怒りを誘発しない
相手に屈辱を与えるのは危険です。たとえ、こちらの言い分が正当であっても、攻撃的な言い方はやめましょう。相手の自尊感情を傷つけることになるからです。相手が挑戦をしかけられていると感じて、さらに怒りを誘発してしまうことになります。
例えば、あなたに悪口をいう友だちに、ののしることで立ち向かえば友達はさらに興奮して事態をいっそう悪化させるだけでしょう。

◆尊厳を傷つけず解決する方法
トラブルがあったとき、衝動的に反応しないで、何をすると解決に結びつくのか考えてみましょう。あなたの尊厳を傷つけることなく、解決に結びつく方法がきっとあるはずです。たとえば、アサーティブに対応することによって、その友達が自分のやっていることに気づくようにするのです。相手が自分のやっている行動を恥ずかしいと感じれば、虚勢を張り続けることはできなくなります。
◆危険に直面した場合
アサーティブにコミュニケーションをとることが望ましいといっても、相手がかなり怒っていたり、精神的に不安定であれば、何をしてもその人を落ち着かせることはできません。危険だと感じたら、身を守るために抵抗したり、その場から逃げることも必要なことです。周りにいる人に助けを求めることも、大切なことなのです。