第1章  暴力の構造
第2章  暴力は許されない
第3章  暴力の責任
第4章  さまざまな気持ちに向き合う第5章  怒りを感じてもいいんだ
第6章  話してもいいんだよ
第7章  アサーティブであること
第8章  自分自身を守る計画
第9章  自尊感情の回復
 

 


第3章

暴力の責任
 

暴力が起きているのは
決してあなたのせいではありません。


もし、あなたの両親が、言い争いをしたり、ものを投げたり、ぶったり、けったりしていたら・・・
やめさせようとしてもやめてくれないし、
何かしなくちゃいけないと思うけれど、何もできないでいる。
中には、暴力の責任は自分にあると思っている人はいませんか。
でも、それは違います。
暴力は、それをふるう人の責任です。
暴力をふるっている人が、暴力をやめなければならないのです。
家庭内で暴力が起きているのは、決してあなたのせいではありません。

 

やってみよう!

●自分の行為に責任をもつ

手のできる良いことと悪いことをあげてみましょう。
あなたは、自分の考えで良い行いでも悪い行いでも選択することができます。しかし、自分が選択した行為に責任をもたなくてはなりません。


     良いこと           悪いこと 

 

◆自分の行為に責任をもつ
暴力をふるう人は、暴力をふるう理由を他の人のせいにします。「妻が口答えするからい けないのだ。」「子どもが言うことをきかないから『しつけ』をしただけだ」などと暴力を正当化します。
しかし、たとえ、誰かが自分の気にいらないことをしたとしても、暴力をふるっていい理由にはなりません。人間は自分の行為に責任があるのです。

◆もし、あなたが暴力をふるっていたら・・・
もし、あなたが兄弟や友達に暴力をふるったり、意地悪をしていたとしたら・・・ いま、すぐにでもやめましょう。暴力をふるえばふるうほど、あなた自身を傷つけることになるからです。
暴力は、あなたの人間観、人生観、価値観を確実にゆがめていきます。まず、自分に自信がもてなくなります。そして、自分を大切にする気持ちや“自尊感情”が低くなり、どんどん自分のことが嫌いになっていくでしょう。
あなたが暴力をふるう理由はなんですか? 「家での生活が楽しくない」「親が口うるさくて、言いたいことも言えない」。もしかしたら、そんな不満をもっているのかもしれません。
しかし、どんな理由をつけても、暴力を正当化することはできません。暴力をふるわない選択もあるのに、あなたは暴力をふるっているのですから・・・。
暴力をやめる勇気があれば、きっとあなたは自分に自信がもてるようになります。周りのみんなも、あなたのことを好きになります。暴力を続けるか、やめるかは、あなたの決断にかかっています。