第1章  暴力の構造
第2章  暴力は許されない
第3章  暴力の責任
第4章  さまざまな気持ちに向き合う第5章  怒りを感じてもいいんだ
第6章  話してもいいんだよ
第7章  アサーティブであること
第8章  自分自身を守る計画
第9章  自尊感情の回復
 

 


第2章

暴力は許されない

 

家庭の中だという理由で
暴力が許されてはなりません 。

一般社会では、暴力によって相手にけがをさせることは明らかに犯罪です。
でも、これが家庭の中で起きたときは・・・
「家庭内の問題」、「プライベートな問題」として見過ごされがちです。
しかし、どのような理由であれ、暴力は絶対に許されない行為です。
暴力は、私たち誰もが持っている「安心、安全に暮らす」権利を侵す人権侵害です。
いかなる理由によっても正当化されるものではありません。

 

やってみよう!

●あなたの家庭でこんなことをする人はいませんか?
(チェックしてください)

□ 支配者のように命令し、自分の言いなりにする。
□ 家族に罪悪感を抱かせる。
□ 家族にお金を使わせない。
□ 家族の感情や考え、人格を否定する。
□ 家族を無視する。
□ いやなのに、お風呂に入っているのをのぞく。
□ いやなのに、からだをさわる。
□ 家族を怖がらせる、おどす、きょうはくする。
□ 家族の大切にしているものを壊す。
□ 殴る、ける、道具を使って家族の身体を傷つける。
□ 自分の機嫌の悪いときに罰する。
□ 行動、交際相手、外出先などを極端に制限する。
□ 家族をけなす、ぶじょくする、ののしる。

 

◆恐怖と緊張
家の中で暴力が起きていれば子どもは緊張を強いられます。自分が暴力をふるわれなくても、いつ起きるか分からない暴力は子どもを不安にさせます。
◆孤立
自分の家に暴力が起きていることを恥ずかしいと思い、他の人に話すことができずに一人で抱え込み、心を閉ざしてしまうことがあります。
◆無力感
子どもは暴力が起きるのは自分のせいだと思いがちです。両親の間で起きる暴力を防いだり、止めたりできず、そこから逃げることもできないために無力感におちいることもあります。
◆無力感
両親が暴力を繰り返すこと、暴力関係に甘んじていることにいきどおりを感じます。

 

 ドメスティック・バイオレンス(DV:Domestic Violence)

ドメスティック・バイオレンスとは、親密な関係での暴力のことです。
男性が女性に暴力をふるうことが多いといわれ、通常、夫やパートナーから妻への暴力を指します。
ドメスティック・バイオレンスは家族全体を巻き込む暴力です。子どもをはじめ、親きょうだい、ときには親戚や友人までもが巻き込まれていきます。